どうも。今日もなんとかFXを続けつつ、勉強も頑張りまくっているうしおです。
昨日と今日は「先物市場のテクニカル分析」という、500ページ超えの書籍を読みあさっていました。
内容そのものはやさしかったんですが、論文のような書き方なので、途中で4回も寝落ちするという残念な結果に・・・
とはいえ良い本なのは間違いないので、諦めず明日も読みすすめていきます。
そんな苦戦中の僕ですが、今日はローソク足の形で相場を予測する、プライスアクションについて解説しちゃいます。
プライスアクションとは読んで字のごとく、Price(価格)のAction(動き)です。
ザックリ言うと「値動き」のことですね。
その中でも覚えておきたいのが、ローソク足をつかったプライスアクションです。
日本では、酒田五法というローソク足を使った分析手法が有名ですが、FXは世界中でおこなわれる取引です。
なのでFXでは、日本式のローソク足分析ではなく、欧米出身のローソク足分析を使うのが一般的です。
今回はトレーダーとしておさえておきたい、プライスアクションのローソク足パターンを全て紹介します。
プライスアクションは、「マスターすれば正しいタイミングで素早くエントリーできる」と言われています。
ぶっちゃけ初心者にとっては難しいのですが、覚えておくと絶対有利なので、ぜひともこの機会に覚えちゃってくださいね。
Contents
なんでプライスアクションの理解は重要なの?
僕もふくめて誰もが、一目均衡表や移動平均線など、様々なインジケーターを使っています。
またトレーダー1人1人が、それぞれの分析手法やエントリー根拠を持っています。
しかし最終的なエントリーや決済の決定には、ローソク足の動きを絶対に見ますよね?
なぜならローソク足は、その時間足における、世界中のトレーダーの迷いや不安をあらわしているからです。
またローソク足は、世界中のトレーダーが取引の参考にしています。
同じインジケーターを使っている人は限られますが、ローソク足を見ていない人はいません。
つまりローソク足を使ったプライスアクションは、世界標準のチャート分析法とも言えるんです。
だから「何がなんでも理解しておきましょう」ってことです。
ちなみにプライスアクションをマスターすると、
ローソク足についての復習
僕もプライスアクションについて勉強するまで、ローソク足についての知識は基礎だけでした。
- プラスで終われば陽線。マイナスで終われば陰線になる。
- 始値と終値と高値と安値の4つがある。
- 真ん中部分が実体。上下に伸びたところがヒゲと呼ばれる。
しかし、こういった表面的な理解だけでは、ローソク足への知識が十分とは言えません。
ローソク足について知るには、ローソク足が市場とトレーダーの心理を反映しているものという理解が必要です。
この件については、めちゃくちゃわかりやすい解説があったので画像を拝借しています。
1本(一定期間)のローソク足で、私たちでも市場心理を手に取るように感じることができるんです。
上の図があらわすように、実体とヒゲには投資家の心理が隠されています。
チャートを見ていると、画面の向こう側にたくさんのトレーダーがいることを忘れがちです。
しかしそれではFXで勝つことはできません。なぜなら大衆心理を無視しているからです。
FXで勝つためには、ローソク足とトレーダー心理への理解が必要不可欠です。
少なくとも僕は、そう考えて勉強しています。
トレンド継続を確認するプライスアクション4つ
スラストアップ
スラストアップとは「1本前のローソク足の高値 < 現在のローソク足の終値」という状態になることです。
つまり1本前のローソク足の高値を、現在のローソク足の終値が更新した状態です。
引用:プライスアクション講座
上昇トレンド中に発生しやすく、トレンドの強さを確認できるプライスアクションです。
スラストダウン
スラストダウンはスラストアップの逆で、「1本前のローソク足の安値 > 現在のローソク足の終値」という状態になることです。
つまり1本前のローソク足の安値を、現在のローソク足の終値が更新した状態ということです。
引用:プライスアクション講座
下降トレンド中に発生しやすいプライスアクションです。
ランウェイアップ
ランウェイアップとは、価格が段階的に値上がりしていくときに見られる、代表的なプライスアクションです。
以下の2つを満たしているのが特徴です。
- 基準となる日の高値が、過去n本分のローソク足の最高値を上回っている。
- 基準となる日の安値が、n本先のローソク足の最安値より高い。
引用:プライスアクション講座
n本というのは、あらかじめ決めておくローソク足の本数です。
一般的には日足の5本分が使われ、基準とするローソク足の前後5日分の基準をもとに判断されます。
ランウェイダウン
ランウェイアップとは、価格が段階的に値下がりしていくときに見られる、代表的なプライスアクションです。
以下の2つを満たしています。
- 基準となる日の安値が、過去n本分のローソク足の最安値よりも安い。
- 基準となる日の高値が、n本先のローソク足の最高値より安い。
引用:プライスアクション講座
ランウェイアップと同様に、n本というのは基準となるローソク足の本数です。
日足の5本分が使われることが多く、基準日の前後5日分をもとに判断します。
トレンド継続のプライスアクションを使ったトレード方法
前日にスラストアップを確認したら買い方向。
スラストダウンを確認したら、売り方向にトレードします。
どちらでもない日は、トレードをひかえましょう。
前日のローソク足が過去5日間の最高値をつけていて、さらに大陽線がでた翌日は買い方向でトレード。
前日のローソク足が過去5日間の最安値をつけていて、さらに大陰線がでた翌日は売り方向でトレードします。
トレンド転換をしめすプライスアクション5つ
ピンバー
ピンバーとは、ヒゲ部分が長く伸びてローソクの実体部分が短いローソク足のことをいいます。
ピンバーの基準は色々とありますが、主に以下の2つが特徴です。
- 実体部分の3倍以上の長さのヒゲがでている。
- ヒゲが短い方の先端から実体までの距離が近い。
なおピンバーを根拠にエントリーする場合は、ローソク足の確定を待ってからが条件です。
ローソク足の確定を待たずに、ピンバーと勘違いしてエントリー。
その後でローソク足が確定したら、ただ実体の長いだけのローソク足だったため、簡単に損切りされてしまった・・・
というのは、僕もやらかした初心者あるあるです。
スパイクハイ
ローソク足の形はピンバーと同じようなものですが、以下の違いがあります。
- 上昇トレンドの高値水準の付近で発生する。
- 上方向に長いヒゲができ、下方向に実体がある。
引用:プライスアクション講座
つまり上昇トレンドの最終局面で、一度高値に値動きしたものの、押し戻されて取引を終えたということになります。
その後にトレンドが転換して、上昇トレンドが終了する可能性のあるプライスアクションです。
スパイクロー
スパイクハイの逆で、下降トレンドの高値水準の付近で発生します。
下方向に長いヒゲがでて、上方向に小さな実体というのが特徴のプライスアクションです。
引用:プライスアクション講座
下降トレンドの最終局面付近でこのプライスアクションがでると、そのまま下降トレンドの終了。
もしくは上昇トレンドに転換する可能性もあります。
強気リバーサル(リバーサルハイ)
強気リバーサルは、下落トレンドが反転して上昇する可能性のあるプライスアクションです。
直前のローソク足の安値を更新して、現在のローソク足の終値が、直前のローソク足の高値をこえれば発生です。
引用:プライスアクション講座
簡単にいうと・・・
直前ローソク足の安値を更新したあとで、終値が高値を更新すれば、強気リバーサル発生となります。
弱気リバーサル(リバーサルロー)
弱気リバーサルは、上昇トレンドが反転して下落する可能性のあるプライスアクションです。
引用:プライスアクション講座
強気リバーサルの逆で、直前ローソク足の高値を更新したローソク足が終値で、直前ローソク足の安値を更新すれば発生です。
トレンド転換をしめすプライスアクションを使ったトレード方法
リバーサルハイとリバーサルローもふくめて、トレンド転換をしめすプライスアクションは、どれもピンバーをもとにしたトレードです。
例えば以下は、リバーサルの値動きを画像にしたものですが、2本のローソク足をあわせて、1つのピンバーのようになっているのが確認できます。
画像で確認できるように、2バーリバーサルを合成すると、ピンバーになります。
つまり"ピンバー = 2バーリバーサル"なんです。
ちなみに、ピンバーを使ったトレードで失敗しないためには、ローソク足の確定を待つことが大切です。
ピンバーがあらわれている時は、チャンスに見えるものです。
しかしローソク足の確定が終わってみれば、単に実体が長いだけのローソク足だった・・・
ということもあります。
FXはあせった人から負けていくゲームです。
根拠はありませんが、実際にそのように感じてます・・・
トレンドのスピード調整をしめすプライスアクション2つ
インサイド
インサイドは、直前ローソク足の高値と安値の間に、現在のローソク足の実体 + ヒゲの全てがおさまった状態です。
三角保ち合いの値動きと似ていて、通常は日足でチェックします。
引用:プライスアクション講座
インサイドがはじまった日の高値をブレイクアウトしたら、買い方向でエントリー。
インサイドがはじまった日の安値をブレイクアウトしたら、売り方向でエントリーします。
安値や高値付近では、トレンドの転換になることもあるので、注意深く見ておく必要があります。
アウトサイド
アウトサイドは、逆三角保ち合いの動きと似ていて、こちらも日足でチェックします。
現在のローソク足が、直前のローソク足をすっぽり包みこむ形になれば、プライスアクションの発生です。
引用:プライスアクション講座
つつみこんだローソク足の高値をこえていけば、買いでエントリー。
安値をわっていけば、売り方向でエントリーします。
なおトレンド方向へのブレイクアウトでエントリーすると、成功率が上がります。
トレンドのスピード調整をしめすプライスアクションを使ったFX戦略
ただブレイクアウトしただけでエントリーすると、だまされることもあります。
そのならない為にも、もっとも大きなローソク足の高値や安値を超えた時が、ブレイクアウトのタイミングと思ってエントリーしてください。
ダマシの発生が反対方向への値動きを加速させるプライスアクション2つ
2つありますがどちらも初心者の天敵で、「ダマシ」と呼ばれるプライスアクションです。
実際のトレードで見分けていくのは、かなり難しいな・・・と感じています。
フォールスブレイクアウト
高値や安値を更新した後、そのまま大きくブレイクアウト・・・
と見せかけて、反対方向への動きが加速して失敗するプライスアクションです。
引用:プライスアクション講座
フェイクセットアップ
こちらもフォールスブレイクアウトと似ています。
ただしこちらはレンジ相場など、長期的に相場が停滞しているときに発生します。
長期的なレンジ相場で、ブレイクアウトしたような値動きを見せたあと、逆方向への勢いがついて失敗するプライスアクションです。
引用:プライスアクション講座
ダマシに引っかからないためには・・・
上昇トレンドに乗るときも、下降トレンドに乗るときも、いきおいがついてから乗ること。
ブレイクアウトのタイミングだけでなく、いきおいのある方向との合わせ技で、エントリーすることでダマシに引っかかるリスクを減らせます。
その分利益は減りますが、歴戦のFXトレーダーのなかで、初心者が生き残るためには必要な戦略だと思います。
プライスアクションはダウ理論とセットで使うべし
ローソク足によるプライスアクションは、その日のうちに決済する短期トレードには向いています。
ただしプライスアクションだけで、大きなトレンドの流れをつかむことは難しいです。
そこでセットで使われるのが、ダウ理論です。
ダウ理論とは、投資業界で最強レベルに近いほど有名な、"チャールズ・ダウ"というヒゲづらのおじさんが考えた、分析理論のことです。
プライスアクションと併用することで、大きな相場の流れをつかむことも可能になります。
「株価は全ての事象を織り込む」というダウ理論を提唱。テクニカル分析の先駆者の一人となる。
ダウ理論は、以下の6つの法則から成り立っています。(わかりやすく解説するため本家とは若干説明が違います)
- 市場価格はすべてを織り込んでいる
- トレンドには短期・中期・長期の3つがある
- トレンドには3つの段階がある
- 平均価格は相互に確認される必要がある
- トレンドは出来高でも確認される必要がある
- トレンドは明確な転換シグナルがでるまで継続し続ける
なかでも1番、2番、3番、6番はFXでも重要だと考えています。
ダウ理論については、近日中に詳しくまとめた記事をアップしますね。
ちなみに日本のトレーダーにも、ダウ理論を意識している人は星の数ほどいます。
しかしそれ以上に欧米諸国では、ダウ理論を意識してトレードする人がたくさんいます。
ダウ理論はかなり影響力の強い分析法なので、プライスアクションとセットで取り入れて分析することで、FXにおける勝率アップが期待出来ますよ。
プライスアクションを覚えればFXがラクになる。デイトレーダーには特にオススメ
プライスアクションのパターンを覚えることは、デイトレーダーにとっては必須スキルだと思います。
覚えるのは大変ですが、今回紹介した13のプライスアクションは、実際のトレードでも発生しています。
世界中のトレーダーと戦うためにも必須スキルなので、覚えておいて損はないですよ。
苦戦しましたが、僕も意地でも覚えました(*^^*)